全国17河川が「水質が最も良好な河川」に ~ 令和5年は全国一級河川の 96%で環境基準を満足 ~

令和6年7月9日 水管理・国土保全局報道発表資料

国土交通省では毎年7月の河川愛護月間に、全国一級河川の水質調査結果を公表しています。
令和5年「水質が最も良好な河川」(*1)は、17河川
荒川アラカワ(福島県)、川辺カワベガワ(熊本県)、五ヶ瀬ゴカセガワ(宮崎県)は10年以上連続(*2)です。
過去10年間でBOD値が大幅に改善されている地点(*3)の上位1位は、淀川水系猪名川イナガワクラ地点です。

(*1)国土交通省が実施している水質調査において対象となる全国160河川のうち、以下の両方の条件を満たす河川。
・対象河川の各調査地点のBOD(生物化学的酸素要求量)年間平均値について、全調査地点で平均をとった値が0.5mg/L(環境省の定める BODの報告下限値)
・対象河川の各調査地点のBOD75%値について、全調査地点で平均をとった値が0.5mg/L(環境省の定めるBODの報告下限値)
(*2)荒川(福島県):平成22年から14年連続、川辺川(熊本県):平成18年から18年連続、
五ヶ瀬川(宮崎県):平成25年から11年連続
(*3)令和5年と平成25年の地点毎の年間の平均的な水質(BOD値)から、10年間の直轄管理区間の水質改善幅による地点の水質改善状況を比較
○令和5年「水質が最も良好な河川」【概要パンフレット p3】

河川名 都道府県 河川名 都道府県 河川名 都道府県 河川名 都道府県
シリベシトシベツガワ
後志利別川
北海道 クマノガワ
熊野川
和歌山県 オガモガワ
小鴨川
鳥取県 シマントガワ
四万十川
高知県
サツナイガワ
札内川
北海道 キタガワ
北川
福井県 タカツガワ
高津川
島根県 カワベガワ
川辺川
熊本県
アラカワ
荒川
福島県 ユラガワ
由良川
京都府 ヨシノガワ
吉野川
徳島県 ゴカセガワ
五ヶ瀬川
宮崎県
アベカワ
安倍川
静岡県 テンジンガワ
天神川
鳥取県 ヒジカワ
肱川
愛媛県 オマルガワ
小丸川
宮崎県
ミヤガワ
宮川
三重県

○過去10年間の水質改善状況【概要パンフレット p5】

順位 地方名/地点名 水系名河川名 H25年BOD年間
平均値(mg/L)
R5年BOD年間
平均値(mg/L)
水質改善幅
(mg/L)
    トクラ
近畿/利倉
ヨドガワ  イナガワ
淀川水系猪名川
7.8 2.4 5.4
        ウンガ ゴウリュウマエ
関東/運河(合流前)
 トネガワ  トネウンガ
利根川水系利根運河
9.3 6.2 3.1
        イチダガワ カコウ
近畿/市田川河口
シングウガワ イチダガワ
新宮川水系市田川
4.5 1.4 3.1
        ササメバシ
関東/笹目橋
アラカワ  アラカワ
荒川水系荒川
6.6 3.6 3.0
        コヤナギバシ
近畿/小柳橋
ヤマトガワ  ソガガワ
大和川水系曽我川
3.4 1.0 2.4

○環境基準の満足状況【概要パンフレット p6】
・一級河川で環境基準を満足した地点は96%(857地点/890地点)となりました。
○きれいな水や水質改善を活かした取組の特集【概要パンフレット p13~】
・きれいな水や水質改善を活かした取組を行う仁淀ニヨドガワ(四国地方)、セン内川ダイガワ(九州地方)、矢作ヤハギガワ(中部地方)、小矢部オヤベガワ(北陸地方)について特集をしています。
■「令和5年全国一級河川の水質現況」の概要パンフレットやより詳しい水質データ、及び地方版一級河川の水質現況については、下記を参照ください。(http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/r5_suisitu.html

 

報道発表資料(PDF形式)PDF形式