気候変動を考慮して多摩川、関川の長期計画を変更しました ~流域治水の観点も踏まえた河川整備基本方針の見直し~

令和5年3月13日国土交通省報道発表資料
近年の水災害の頻発に加え、今後、気候変動の影響により更に激甚化するとの予測を踏まえ、治水計画を「過去の降雨実績に基づくもの」から「気候変動の影響を考慮したもの」へと見直し、抜本的な治水対策を推進することとしています。
このたび、多摩川水系および関川水系の河川整備基本方針について、気候変動の影響による将来の降雨量の増大を考慮するとともに、流域治水の観点も踏まえたものに見直しを行いました。
気候変動の影響を考慮した一級水系の河川整備基本方針の変更は、令和3・4年度に変更した新宮川、五ヶ瀬川、球磨川、十勝川、阿武隈川の5水系に続き、今回の変更で7水系になります。
引き続き各水系における河川整備基本方針の見直しを進めてまいります。
<河川整備基本方針変更の主なポイント>
将来の降雨量の増加を見込んだうえで、長期的な河川整備の目標流量である洪水の規模(基本高水)を変更しています。
多摩川水系  石原地点  既定計画8,700m3/s → 今回変更10,100m3/s
関川水系  高田地点  既定計画3,700m3/s → 今回変更4,000m3/s
支川保倉川  松本地点  既定計画1,900m3/s → 今回変更2,100m3/s
※この基本高水の流量を河道と洪水調節施設等に配分。

多摩川においては、
治水・環境・利用が調和した川づくり
高規格堤防による超過洪水対策
下水道施設の浸水対策、流域による雨水貯留の取組等の内水対策
関川においては、
保倉川放水路の追加対策(拡幅等)
水田貯留の普及・拡大
水害リスクを踏まえた土地利用・立地の誘導
など、流域治水の取組を推進する方向性を提示しています。

<関係資料の掲載先について(国土交通省ウェブページ)>
・「多摩川及び関川水系河川整備基本方針」の本文
https://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/gaiyou/seibi/index.html#map
・社会資本整備審議会での審議経過
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/index.html

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