気候変動を考慮して天竜川、九頭竜川、吉井川、大野川及び 小丸川水系の長期計画を変更しました ~流域治水の観点も踏まえた河川整備基本方針の見直し~

令和5年12月22日 国土交通省報道発表資料
近年の水災害の頻発に加え、今後、気候変動の影響により更に激甚化するとの予測を踏まえ、治水計画を「過去の降雨実績に基づくもの」から「気候変動の影響を考慮したもの」へと見直し、抜本的な治水対策を推進することとしています。
このたび、天竜川水系、九頭竜川水系、吉井川水系、大野川水系及び小丸川水系の河川整備基本方針について、気候変動の影響による将来の降雨量の増大を考慮するとともに、流域治水の観点も踏まえたものに見直しを行いました。
引き続き各水系における河川整備基本方針の見直しを進めてまいります。
<河川整備基本方針変更の主なポイント>
気候変動の影響による洪水外力増大に対し、長期的な河川整備の目標流量である洪水の規模  (基本高水)を変更しています。
この基本高水に対応するため、既存ダムの最大限活用と新たな洪水調節施設等の整備、動植物の生息・生育環境の保全・創出に配慮した河道掘削や引堤等を実施することとします。
加えて、基本高水を超える規模の洪水や整備途上の段階での洪水被害を軽減するため、流域治水の取組を推進する方向性として、田んぼ貯留の実施に向けた取組、内水被害の頻発を踏まえ流域市町による水害リスクを考慮した居住誘導等の取組を推進することも提示しています。

<関係資料の掲載先について(国土交通省ウェブページ)>
・「天竜川、九頭竜川、吉井川、大野川及び小丸川水系河川整備基本方針」の本文
https://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/gaiyou/seibi/index.html#map
・社会資本整備審議会での審議経過
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/index.html

詳細は報道発表資料をダウンロードしてくださ。

報道発表資料