秋田県で統計開始以来最大の水害被害 ~令和5年の水害被害額(暫定値)を公表~

令和6年10月8日国土交通省報道発表資料
国土交通省では、昭和36年より、水害(洪水、内水、高潮、津波、土石流、地すべり等)による被害額を暦年単位でとりまとめています。
令和5年の水害被害額(暫定値※)は、全国で約6,800億円となり、平成26年~令和5年の過去10カ年でみると3番目の被害額となっています。
また、都道府県別では、秋田県において、統計開始以来最大の被害額となりました。
※水害被害額の算出に当たって使用する係数(都道府県別家屋1㎡当たり評価額等)の令和5年単価の設定や都道府県からの報告内容の更なる精査等を行     い、令和7年7月頃に最終的な取りまとめ結果を公表する予定です。
【1年間の水害被害額の概要】
〇全国 約6,800億円

〇都道府県別の水害被害額上位3県の水害被害額は、以下のとおり。
[1]秋田県 (水害被害額:約1,430億円)
[2]福岡県 (水害被害額:約640億円)
[3]静岡県 (水害被害額:約550億円)

【主要な水害による水害被害額の概要】
○令和5年7月の梅雨前線豪雨による災害(水害被害額:約1,590億円)
(令和5年7月11日~20日に生じた梅雨前線豪雨による被害額)
都道府県別の水害被害額上位3県は、以下のとおり。
[1]秋田県 (約1,400億円)
[2]石川県 (約 130億円)
[3]福井県 (約 30億円)
・秋田県管理河川では6水系16河川が氾濫、国管理河川でも2水系2河川で無堤部での浸水被害が発生した。
・今回の大雨により、死者1名、約9,500棟の建物が被災するなどの被害が発生した。
・また、秋田県及び新潟県で8件の土砂災害が発生した。

○令和5年豪雨及び台風第2号による災害(水害被害額:約1,580億円)
(令和5年5月30日~6月5日に生じた豪雨及び台風2号による被害額)
都道府県別の水害被害額上位3県は、以下のとおり。
[1]和歌山県 (約 500億円)
[2]静岡県  (約 390億円)
[3]埼玉県  (約 210億円)
・国管理河川、都道府県管理河川あわせて44河川で氾濫が発生した。
・今回の大雨により、九州地方を中心に、死者6名、約9,600棟の建物が被災するなどの被害が発生。
・また、18府県で328件(土石流等:26件、地すべり:9件、がけ崩れ:293件)の土砂災害が発生した。

○令和5年6月末からの大雨による災害(水害被害額:約1,560億円)
(令和5年6月26日~7月13日に生じた梅雨前線等による被害額)
都道府県別の水害被害額上位3県は、以下のとおり。
[1]福岡県 (約 620億円)
[2]山口県 (約 280億円)
[3]熊本県 (約 200億円)
・国管理河川では6水系9河川、都道府県管理河川では38水系112河川あわせて118河川が氾濫した。
・今回の大雨により、福岡県、佐賀県などの都道府県で死者13名、4,400棟の建物が被災するなどの被害が発生。
・また、22県で397件(土石流等:29件、地すべり:9件、がけ崩れ:359件)の土砂災害が発生した。

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