水管理と防災分野の功績により、政策研究大学院大学の廣木教授がオランダ王国より叙勲を受けました。

令和6年4月26日付け国土交通省報道発表資料
2024年4月23日に駐日オランダ大使館で叙勲式が執り行われ、政策研究大学院大学の廣木謙三教授(元国土交通省国土交通大学校副校長)がオランダ王国のオラニエ=ナッサウ勲章司令官章の叙勲を受けました。(当日の写真は別紙)
廣木教授の専門は水防災・国際協力であり、水管理と防災の分野において日蘭両国間が最高レベルでの協力体制を構築する上で、主要な役割を果たした多大なる貢献が認められたものです。
この勲章は、国際的さらには地球規模で重要な功績をあげた者に与えられ、民間人に授与される勲章としては最高位に相当します。日本の学術界からのこの勲章の叙勲は47年ぶりです。
【オラニエ=ナッサウ勲章司令官章】
オラニエ=ナッサウ勲章は日本の春秋の叙勲に相当し、1892年に創設されたオランダ国の主たる勲章です。「長年にわたり社会のために活動し他の人を励ましてきた者」として認められ、かつ「社会にとって特別な価値のある仕事を遂行してきた」として認められる者に与えられます。このうちオラニエ=ナッサウ勲章司令官章は高位で稀な勲位と位置付けられています。

【受章理由】
国土交通省での主要職務及び政策研究大学院大学(GRIPS)教授としての活動並びにその他の社会に資する活動への評価。廣木教授は水管理と防災の分野の専門家として世界的に認められ、他の国の専門家と専門知識を共有、国際的な会議の推進力としてだけでなく、国家元首に対する重要な顧問としても活躍されています。また政策研究大学院大学(GRIPS)の教授となり、水と災害管理の分野におけるその広範な識見と専門知識を世界各国からの学生と共有しています。更に長年にわたり国連などの水会議に積極的に参加し、国内外の数多くの会議のパネルリーダーおよび議長を務め、2016年から2018年にかけて、多くの政府首脳(蘭国首相を含む)、国連事務総長、世界銀行総裁とともに政策提言・意識高揚活動を実施するなどし、蘭国とタジキスタンが共催した国連として46年ぶりとなる歴史的な「国連2023水会議」の基礎を築きました。廣木教授は特に日蘭両国間が最高レベルでの協力体制を構築する上で、主要な役割を果たした多大なる貢献が認められ、2024 年オラニエ=ナッサウ勲章司令官章に叙することとなりました。

【廣木謙三教授プロフィール】 https://www.grips.ac.jp/list/jp/facultyinfo/hiroki-kenzo/
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