越水に対して「粘り強い河川堤防」に関する技術比較表を公表します ~官民連携による「粘り強い河川堤防」の技術開発の推進~

令和6年11月8日国土交通省報道発表資料

国土交通省では、令和元年東日本台風を踏まえ、越水した場合でも決壊しにくく、堤防が決壊するまでの時間を少しでも長くするなどの減災効果を有する「粘り強い河川堤防」の技術開発に取り組んでいます。
技術開発にあたっては、関係業界団体・民間企業等と連携して取り組んでおり、今般、越水に対する性能等が一定程度確認された4技術について技術比較表※を公表します。
※技術比較表は越水に対して「粘り強い河川堤防」に関する技術の活用にあたり参考情報を発注者に提供することや、関係業界団体、民間企業等の更なる技術開発に資することを目的としています。

(経緯)
○ 令和元年東日本台風では、全国で142 箇所の堤防決壊が発生し、このうち122 箇所は「越水」が原因と推定されました。今後も、気候変動に伴い洪水被害がさらに頻発化・激甚化することが考えられることから、関係業界団体、民間企業等と連携し、越水に対して「粘り強い河川堤防」の技術開発を進めています。

○ 令和5年3月10日に技術公募を開始し、応募のあった提案技術に対し第三者機関が評価を行い、評価結果を令和6年6月19日に公表しました。これらの技術のうち評価結果がA、Bの技術を対象に技術比較表を公表します。

1. 技術比較表に掲載する技術
越水に対して「粘り強い河川堤防に関する技術」として応募のあった技術のうち越水に対する性能等が一定程度確認された評価結果Bの4技術(別添)
・カゴ枠法面工
・改良型被覆ブロック等を用いた表面被覆型の堤防強化技術
・透気防水シート「ブリーザブルシート」
・越流対策型 布製型枠工法

2. 技術比較表の掲載箇所
国土交通省のホームページにて公表します。
https://www.mlit.go.jp/river/kasen/teibou_kyouka/index.html

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