平成30年7月豪雨が統計開始以来最大の被害額に ~平成30年の水害被害額(確報値)を公表~
令和2年3月24日 国土交通省では、昭和36年より、水害(洪水、内水、高潮、津波、土石流、地すべり等)による被害額等(建物被害額等の直接的な物的被害額等)を暦年単位でとりまとめています。
平成30年の水害被害額(確報値)は、全国で約1兆4,050億円となりました。※1特に平成30年7月豪雨による被害額は約1兆2,150億円となり、単一の豪雨による被害としては、昭和51年台風第17号等による被害額(8,844億円※)を上回り、統計開始以来最大の被害額となりました。 ※平成23年基準価格
全国の水害被害額と主要水害による被害
◆水害被害額は、全国で約1兆4,050億円
◆都道府県別の水害被害額上位3県は、以下のとおり。
[1] 岡山県 (水害被害額:約 4,209億円)
[2] 広島県 (水害被害額:約 3,388億円)
[3] 愛媛県 (水害被害額:約 1,697億円)
※3県はそれぞれ昭和36年の統計開始以来最大の被害額
◆主要な水害による水害被害額及び概要
○平成30年7月豪雨(水害被害額:約1兆2,150億円)
(平成30年6月26日~7月9日に生じた梅雨前線豪雨及び台風第7号等による被害額)
・全国の多くの観測地点で降水量の値が観測史上第1位となるなど、広い範囲における長時間の記録的な大雨となり、
西日本を中心に、広域的かつ同時多発的に河川の氾濫、内水氾濫、土石流等が発生。
・これらにより、家屋の全半壊約1万7千棟、浸水被害が約3万9千棟という、極めて甚大な被害が発生した。
岡山県倉敷(くらしき)市真備(まび)町の浸水及び排水状況(写真省略)
○平成30年台風第24号(水害被害額:約580億円)
(平成30年9月27日~10月1日に生じた豪雨及び台風第24号による被害額)
・台風第24号の接近に伴い、紀伊半島などで過去の最高潮位を超える高潮を観測したところがあった。
・これら高潮、大雨の影響で、約2千棟の家屋浸水等の被害が発生した。
国道10号線の冠水状況(宮崎県宮崎市富吉(とみよし)付近)(写真省略)
○平成30年台風第21号(水害被害額:約410億円)
(平成30年9月3日~9日に生じた台風第21号及び豪雨による被害額)
・台風に伴い、特に近畿・四国地方では、猛烈な風雨のほか、観測記録を更新する記録的な高潮となったところがあった。
・これらの豪雨や高潮の影響で、約700棟の家屋浸水等の被害が発生した。
尻無(しりなし)川水門の高潮状況(大阪府大阪市大正区)(写真省略)
※1 調査結果は政府統計の総合窓口(e-stat)(https://www.e-stat.go.jp/)にて公開予定です。
詳細は、こちらからをダウンロードしてください。